ドッグ デンタルケア. トレーニング ソサエティのメンバーは、定期的に勉強会を開催しています。講師は歯学博士で獣医師のダブルライセンスを持つ動物歯科のエキスパート、林一彦先生です。今回は9/14(金)に勉強会でした。
勉強会の会場はヤマザキ動物看護大学南大沢キャンパス。正門を入るとキリンの像があります。
今回の勉強内容は、口腔ケアに関する法律や、不正咬合の犬の歯みがき、歯周病が原因の病変についてなど、盛りだくさんでした。
このところ、アメリカで資格を取ったという人が獣医師でなくても犬の歯石除去(治療行為)をしているケースがあります。日本は日本の獣医師法が適用される上に、アメリカやカナダでも獣医師の資格を持たない人が動物の歯科処置をしたり動物看護士が許可のない施設で診療行為をすることは法律で禁じられており、カナダで書類送検されている人が出ているとのこと。
また、厚生省で認可されたスケーラーは医療器具として分類されており、病院など許可された場所でしか購入できないことになっています。従ってスケーラーは一般人への販売不可ですし、病院外への持ち出しも不可ですから、所持しているハズがないものです。
え?でも、東急ハ○ズやペットショップでもスケーラー売っているよね?
と思ったあなた! 目の付け所がスバラシイ!
そのようなスケーラーはスケーラーの形をしていますが、雑貨の部類になり、医療器具ではありません。(これについては販売製造元に直接確認しております)
雑貨のくくりは、ブラシや爪切りと同類ですよ…。
医療用注射針やメスは市販されていないですよね…
と、いうことから考えると、、、
獣医師以外がスケーラー型の雑貨もしくは違法に入手した医療器具を使って大切な愛犬に「治療」するって恐ろしくないですか?
歯茎にキズがついても処置がされず、数週間後に歯が抜けてしまうケースも動物病院からお話が入ってきています…。(飼い主さんは泣き寝入りです)
スーパーの一角で素人が人の歯石除去イベントはしていないですよね…。
美容院で髪切った後に美容師さんに歯石除去してもらいますか???
と、いうようなブラックな話も沢山ありつつ、勉強後は乾杯して一致団結しつつ、なぜか、ザリガニや鯉、昆虫などの話で盛り上がったメンバーでした。