9/21(金)林一彦先生のドッグトレーナー向け特別セミナー開催


ドッグ デンタルケア. トレーニング ソサエティでは、ドッグトレーナー向けのセミナー開催をしておりますが、受講して下さった方限定で、当団体の講師、林一彦先生による、ドッグトレーナーのための口腔ケア講座を受講する機会を設けさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

林先生の格言「抜歯は歯の安楽死である」がどういう意味であるか?
加齢と歯周病の関係、
歯周病の併発症、
万が一抜歯しなければいけない事になったら、その後の口腔内のケアはどうすればよいのか?
など、盛りだくさんで、抜歯後に回復していく傷の様子なども御説明いただきました。

林先生セミナーPB

 

 

 

 

 

静岡や長野など、遠方からお越しになった方に加えて、外国籍の方や歯科衛生士さんのお仕事をされていた方など、多くの方が聴講なさいました。

質問で多いサプリメントに関することも、講義の中でお話がありました。
日本医師会のHP(http://www.med.or.jp/people/knkshoku/)によると、
“Supplement”は、英語で「補助」、「補充」というような意味です。
ただし、健康食品やサプリメントが、実際に、ふつうの食品よりも、「健康によい」、「健康に効果がある」、「健康の保持増進に役立つ」かどうか、科学的根拠があるかどうかは、必ずしも十分ではありません。また、健康食品やサプリメントは、くすりの代わりではありません。
それから、「食品だから安心」、「天然成分だから安全」は誤解(以下省略)

と、記載されています。
動物用に至っては管轄の農水省HPなどに掲載はありませんが、市販されているものにはもっともらしい数値や聞き慣れない英語の引用などがパンフレット等に掲載されています。規制は人用よりも緩いでしょう。
飼い主さんと接するドッグトレーナーに必要な口腔ケアの考え方や、飼い主さんからの相談にどう対応するかなどを勉強した貴重な時間となりました。

ちなみに、ドッグトレーナーが飼い主さんに歯みがきについてお伝えする利点は、「トレーニング」が提供できるという点です。

歯みがきができないからという理由で犬の歯に何かをスプレーしたり、水に何かを混ぜたり、口腔ケアになるといううたい文句の錠剤を食べさせたりする方がいらっしゃいますが、本当に愛犬の歯周病予防できているのでしょうか?
もしかして、罪滅ぼしの感覚を得ているだけなのかもしれません…。

人も40歳以上になると歯周病に罹患する率が多くなります。犬の歯周病菌に対する研究は人に比べて進んでいません。歯みがき以外でそんな簡単に歯周病予防ができるのであれば、犬用の口腔ケア製品は犬だけに使うのはもったいないから人用に転用されてもいいと思いませんか?

と、話がずれてしまいましたが、、、
今回ご参加の方達は、すでにご自身で経営されている店舗などで飼い主さん向けに歯みがき教室を開催していたり、保護犬を譲渡する時に歯みがきを里親さんにお伝えしていたりと、本当にこれからも活躍が期待できる方達ばかりでした。
歯みがきトレーニングができるドッグトレーナーが増えることに期待してくださっている林先生のご期待を皆さんしっかり受け止めていただけたと思います。そして当団体は、少しでもそのお手伝いができれば、幸いです。

当団体のドッグトレーナー向けセミナーは、現在、ドッグトレーナー養成スクール、プレイボゥ様にて開催しております。クール最後のセミナーは10/20(土)にいよいよデモ犬を使った歯みがきトレーニングの実践編を開催いたします!